銀行業務検定試験の年金アドバイザー3級は、年金アドバイザー試験の中でも受験者が多く、人気の資格です。
特に銀行員や銀行員を目指す人にとって、年金の知識を習得することは有益な資格となります。
というのも年金を確保することは、各金融機関にとって預貯金量の増加にとても効果的だからなのです。
年金の知識がなければお客様にも伝えられないため、まずは年金アドバイザー3級でしっかり年金に関する知識を学ぶことが求められています。
そこで、年金アドバイザー3級の試験について、難易度や取得までの勉強方法など詳しく解説します。
ということは、
年金アドバイザー3級を持っていることで就職では確実に有利になるね。
関連記事:年金アドバイザーのおすすめ通信講座
試験場所 | 全国主要都市 |
---|---|
受験資格 | 学歴・年齢など不問 |
受験料 | 4,320円 |
制限時間 | 150分 |
出題方法 | 5肢択一式 |
試験の内容 | ・年金給付の種類と支給要件 ・社会保険制度とその仕組み ・我が国の年金制度とその仕組み ・企業年金個人年金の仕組みのポイント ・裁定請求手続きと年金受給者の手続き ・その他 |
合格基準 | 6割 |
気になる部分へジャンプ
年金アドバイザーってなに?
年金アドバイザーとは、年金実務に即対応できるための能力を身につけることができる資格で、銀行業務検定協会が主催で実施しています。
年金アドバイザーには
1級はありません
4級、3級、2級のみとなります。
この資格試験を受験する人は、銀行など金融関係で働いている人が多いです。
年金はそれぞれの区分で一定金額を受け取っているようなイメージを持っている人も多いかもしれません。
実はケースバイケースで、一人一人によって年金の形態も違う場合があり、豊富な知識と対応力が必要になります。
年金の知識は、習得度合いや経験値で全く違いますので、まずは年金に関する基本の知識から勉強して年金アドバイザー3級を受けてみましょう。
年金アドバイザー3級をとるとどうなる?メリットは?
年金アドバイザー3級の資格を取ると、どのように活用することができて、どんなメリットがあるのか、具体的に説明します。
就職に有利になる
年金アドバイザー3級の資格を所持していると、就職活動で有利になる可能性が高いです。
特に金融関係に就職希望で活動している場合は、在学中に年金アドバイザー3級を取っておくことをおすすめします。
資格を取得しておくと、金融業務に大切な年金を始め、金融販売にも強くなります。今後は、これまで以上に資格取得は有利になって行くでしょう。
年金アドバイザー3級の資格があると、就活の際のアピールポイントになるのでオススメです。
昇進や昇給の可能性がある
すでに現在金融機関で窓口や渉外の業務にあたっている人であれば、年金アドバイザー3級を取っておくと、昇進や昇給の可能性もあります。
いくつかの金融機関では、年金アドバイザーの資格が昇給条件として定められているところもあります。
今後はどの金融機関も年金獲得に向けて動き出したいところですので、年金アドバイザーの資格はますます需要が高まってくる可能性が高いです。
社会保険労務士の資格を取る人にもおすすめ
年金アドバイザー3級は、社会保険労務士の資格を取ろうと思っている人にもおすすめの資格です。
社会保険労務士の試験は、110点満点中の30点分が年金の科目になっています。
年金アドバイザーの勉強をしておくと、社会保険労務士の試験を受ける時、とても有利になります。
関連記事:社労士の勉強方法
年金アドバイザーの合格率
年金アドバイザー3級の合格率は、2018年10月の試験では35.61%でした。
年金アドバイザー4級の合格率は60.07%ですので、3級の合格率はかなり下回っています。
4級と3級では、求められている知識レベルが格段に違うため、3級受験の場合は年金のシステムや細かな知識まで把握しておくことが必要です。
4級では出題されない事例なども3級では出されるため、難易度はかなり上がります。
4級の出題形式は3択なのですが、3級になると5択になるため、試験の様式も変わるのですが、各金融機関で年金アドバイザー3級の資格が昇進・昇給条件となる場合が多く、受験人数が激増するのです。
上記のようなことから、年金アドバイザー3級の合格倍率はかなり低くなっているのです。
年金アドバイザー3級を取るために何を勉強すれば良い?
年金アドバイザー3級試験に合格するために、何から勉強すればいいのか迷っている人は多いです。
3級は合格率が低いと言っても、最初からたくさんの知識を詰め込もうとすると、行き詰まってしまう可能性が高いです。
そこで、どんな勉強をすれば年金アドバイザー3級に合格できるか、効率の良い勉強方法をご紹介します。
過去問をしっかり検証する
年金アドバイザー3級の試験で必須条件とも言えるのは、過去問を検証することです。
年金アドバイザー3級に落ちる人は、過去の問題を検証していないという特徴があります。
様々な資格試験において、過去問検証は必須なのですが、年金アドバイザー3級は特に過去問検証が合否のカギを握ります。
ですから、過去問の検証は必ずやっておきましょう。
年金アドバイザーの過去問道場はありません。
年金アドバイザーには過去問道場のサイトは存在しませんでした。
つまり、年金アドバイザーの過去問をやる場合、通信講座か、書籍となります。
過去問から出題パターンを知る
年金アドバイザー3級の試験では、過去問から問題の出題パターンを把握しておくことが大切です。
年金アドバイザー3級は、毎年の試験でほぼ同じテーマが出題されます。つまり、出題範囲も限られているため、的を絞って勉強しやすい試験でもあります。
過去問をチェックしてみると、出題の順番も似通っているため、ほぼ毎年同じパターンで出題されていることがわかります。
ですから、過去問を順番に解いて出題パターンを知っておくことは、合格のためにとても重要です。
基礎知識を理解する
年金アドバイザー3級の試験は、基本知識問題で点数を稼いでおくことがポイントです。
特に、試験まで日があまりないのに過去問で思うような点数を上げられない時は、基本知識問題をおぼえこむ方が効率よく点数を稼ぐことができます。
技能応用問題を理解するためには、あらゆるパターンを覚える必要があるため、時間がかかり過ぎてしまいます。
試験の軸でもある基本知識問題に集中して勉強する方が、高得点を狙えるため合格率もアップしますよ。
年金アドバイザー3級に合格するためのポイント
年金アドバイザー3級の試験に合格するためには、どのようなポイントに気をつければ良いのか気になりますよね。
年金アドバイザー3級試験は、全部で50問、1問2点で100点満点中の60点取れたら合格点になっています。
成績上位から合格するのではなく、60点以上取れれば合格になるので、人との比較ではなく自分の実力が勝負となります。
そこで、年金アドバイザー3級に合格するためのポイントを押さえた勉強方法をご紹介します。
年金アドバイザー3級の試験スタイルは?
年金アドバイザー3級は、どんな形式で問題が出されるのかって気になりますよね。
そこで、年金アドバイザー3級の試験スタイルについてご紹介します。
出題形式
年金アドバイザー3級の試験は、基本知識と技能・応用についての問題が出されます。
基本知識は5つの答えから1つ選ぶ問題が30問、技能・応用問題はいくつかの年金事例が出され、その中の5つの答えから1つ選ぶ問題が20問出題されます。
試験の時間
年金アドバイザー3級の試験は、マークシート式で150分間です。
過去問を解くときから、制限時間を意識しながら解くようにしましょう。
基本問題にどのくらいの時間かけられる、技能・応用問題にどのくらいの時間をかけられるなど、時間配分を意識することも大切です。
年金アドバイザー3級試験の出題範囲
- 年金給付の種類と支給要件
- 社会保険制度とその仕組み
- 我が国の年金制度とその仕組み
- 企業年金個人年金の仕組みのポイント
- 裁定請求手続きと年金受給者の手続き
- その他
過去問をひたすら解く
年金アドバイザー3級の試験に合格するためには、過去問の検証は必須だと前述でも言っておりますが、効率の良い勉強方法は過去問をひたすら解きまくる事です。
過去問を解かずして、合格はあり得ません。
通信講座では、たくさんの過去問を用意してくれているので、そちらを利用すると効率よく過去問を入手することができます。
試験は前半の基本知識問題を確実に取るのがカギ
年金アドバイザー3級試験は、前半に基本知識問題、後半に技能応用問題となっています。
点数割合は、基本知識問題が60点、技能応用問題が40点分です。
前述のように、基本知識問題を確実に取るのが合格への早道となるわけですが、実際の試験では基本知識問題の平均点は31〜36点と50%くらいしか取れていないのが現状です。
技能応用問題に関しては、実際の試験の平均点は16点〜19.5点と50%以下なので、技能応用問題の方が難易度は高いということがわかります。
基本知識問題は暗記で対応できますが、技能応用問題は年金制度をしっかり理解しておかねば解けない問題になっています。
ですから、勉強するなら前半の基本知識問題に集中し、確実に前半で点数を稼ぐための勉強をすることが重要ポイントになります。
年金の基本知識をインプットしたら、即過去問を解く
年金の基本知識を参考書などを読んでインプットしたら、間を空けずに即過去問を解いてみましょう。
参考書を読んだだけで安心するタイプの人は、知識のインプットだけで終わってしまい、過去問を解くというアウトプットが抜けてしまいがちです。
まず知識を入れたらすぐに過去問、そして間違えた問題を再インプットするというようにしていくと、勉強が効率よく進みます。
過去問は問題と解答のどちらも覚える
年金アドバイザー3級の試験は、出題パターンが似ていると紹介しましたが、出題パターンは問題だけでなく、解答も同じパターンで出題されます。
つまり、最悪でも正解だけ覚えておけば、合格の最低ラインの60点に届きやすくなるというわけです。
過去問を解く時は、問題パターンだけでなく解答も明確に覚えておきましょう。
合格発表はいつ?
年金アドバイザー3級の試験が終わった3日後に、試験実施団体のホームページに、正解の答えが掲載されます。
ここで自己採点をすれば、かなり早いタイミングで合格か不合格かがわかります。
正式な合格発表は試験日から1ヶ月後で、全員の受験者に解答が送られてきます。合格者には合格証が同封されてきます。
成績優秀者には表彰も
年金アドバイザー3級の試験で成績優秀者には、個人賞で記念品(メダル)が届きます。
基本的には、満点が個人賞の対象になりますが、その年の試験の難易度によっては96点、98点で個人賞の対象になる場合もあります。
年金アドバイザー3級の勉強に必要なものは?
年金アドバイザー3級の試験を受けるにあたって必要なものはどんなものなのか、気になりますよね。
そこで年金アドバイザー3級の準備として、勉強に必要なものなどをご紹介します。
参考書と問題集
年金アドバイザー3級の試験内容を見てみると、テスト問題の95%は過去問と同じものや数値が違うものが出されています。
つまり、ほぼ過去問と同じ!という問題も多いため、過去問演習が合格への鍵になります。
ですから、年金アドバイザー3級の試験を受ける際は、必ず過去問を用意しましょう。
独学で資格取得に望む人は、過去問が載った参考書や問題集を買い揃えるようにしましょう。
過去問も1つだけではなく何年か分の問題があると、似通った問題をたくさん解くことができるので試験の時も慌てずにすみますよ。
通信講座で自宅学習
資格試験の勉強を独学でする人もいるのですが、正直独学での勉強は厳しいです。
働きながら受験をする人は特に、資格試験の勉強は時間との勝負でもあります。
そんな時、通信講座で勉強すると、過去問や合格するためのポイントを押さえた勉強方法を提案してくれているので、効率よく勉強することができるんです。
受験までに時間がない人や、ついつい油断して勉強しそびれてしまった人、合格率をアップさせたい人は、通信講座で勉強するのもおすすめです。
年金アドバイザーは人気がある講座なのですが、国民年金と厚生年金についてわかりやすくまとめられた参考書が少ないため、勉強しやすい参考書を見つけるのに苦労してしまうんです。
また、年金については細かい情報も多く、どれを覚えてどれを切りすれば良いのかわかりづらいんです。
しかし、通信講座であれば、年金アドバイザー3級に合格するための要点を押さえて勉強できるようになりますので、かなり効率の良い勉強ができるようになります。
学習時間を短縮させたい人は、通信講座での学習がオススメです。
通信講座であれば、丁寧な講義を自宅でゆっくり見ることができます。
また、通勤中・ランチ中などちょっとした時間にもパソコンやタブレット端末、携帯で勉強する事ができるeラーニング様式になっていますので、短い時間も友好的に活用することができます。
- 年金アドバイザー3級 資格取得フォーサイト Foresight
https://www.foresight.jp/nenkin/無料体験学習もあるので、まずはフォーサイトの無料体験を受けてみるのもオススメです。
資格取得フォーサイト(Foresight) | 0120-966-833 |
---|---|
電話受付時間 | 11:00〜19:00(日・祝・年末年始を除く) |
年金アドバイザー3級の場合、全国の平均合格率は39.13%とかなり低めなのですが、フォーサイトで勉強した人の合格率は96.9%と非常に高くなっています。
また、独学で問題集を使って年金アドバイザー3級のための勉強をすることもできますが、最新の情報などを見落としてしまう可能性もあります。
特に年金関係の制度は大々的に報道されないまま変更されることも多く、厚生年金の標準報酬等級が31等級から32等級に変更になるなど、大切な情報を見落としてしまう場合もあるので、通信講座などを利用して最新の情報を入手しておくことも重要です。
年金アドバイザー3級の試験のスケジュールや費用は?
年金アドバイザー3級の試験スケジュールと、試験を受けるにあたっての費用などを見てみましょう。
試験スケジュール
年金アドバイザーの試験スケジュールは、次のようになっています。
級 | 試験回数 | 試験の日 |
---|---|---|
2級 | 年1回 | 3月の最初の日曜日 |
3級 | 年2回 | ・3月の最初の日曜日 ・10月の最終日曜日 |
4級 | 年1回 | 3月の最初の日曜日 |
申し込み方法は、WEBから申し込む方法と郵送で申し込む方法の2種類あります。
WEBから申し込む場合
年金アドバイザー3級試験の申し込みをWEBからする場合は、経済法令研究所の「検定試験」ページから申し込みをします。
- 自分の希望する級をクリック(3級を選ぶ)
- 詳細ページが表示されたら確認して【買い物カゴに入れる】をクリック
- 【受験地設定】をクリックして、試験を受ける希望の地区を選ぶ
- 【注文手続きをする】をクリックし、必要事項を入力して申し込み
- 登録した際のアドレスに、申し込み受付のメールが送られる
※受験地は、全国各地にある会場になり、全国を12地区に分けて市町村単位で選択できるようになっています。
受験地名と受験地コードを入力することになりますので、ホームページで確認しましょう。
郵送で申し込む場合
年金アドバイザー3級試験の申し込みを郵送でする場合は、WEBに掲載されている締切日が必着になります。
日数に余裕を持って郵送するようにしましょう。
郵送の場合は、申し込み時に年金アドバイザー3級受験のための願書が必要になります。
以下の4つのいずれかの方法で願書を取り寄せましょう。
- ホームページから個人受験願書をダウンロードして印刷する
- 受験案内や願書を置いてある本屋さんで入手する
- 問題解説集の巻末にある綴じ込みの個人用願書を使う
- 検定試験運営センターの個人申し込み係あてに、84円の切手を貼った返信用封筒を同封して送り、願書を入手する
願書が手に入ったら、願書に必要事項を記入します。
その後、受験料を最寄りの銀行から振込し、振込明細と願書を同封して、郵送で申し込みをします。
受験にかかる費用
年金アドバイザー3級の受験にかかる費用と、申し込みの期限は以下のようになります。
3級は受験者も多いため、1年に2回試験が実施されます。
申し込みの受付期間は2週間ほど設定されていますので、期限を守って申し込みしましょう。
級 | 受験費用 | 受付期間 |
---|---|---|
2級 | 6,480円 | 1月の第1月曜日〜第3月曜日 |
3級 | 4,320円 | ・1月の第1月曜日〜第3月曜日 ・8月の第3火曜日〜9月の第2火曜日 |
4級 | 3,240円 | 1月の第1月曜日〜第3月曜日 |
受験にかかる費用の支払い方法は、WEBで申し込む場合と郵送で申し込む場合で変わります。
WEBで申し込む場合
クレジットカード、コンビニ支払い、ペイジー
郵送で申し込む場合
銀行振込(インターネットバンキングも可能)
年金アドバイザーを目指そう
金融機関への就職や、昇給・昇進の条件となる年金アドバイザー3級の試験についてご紹介しました。
年金アドバイザーは金融関係の人だけでなく、一般の人からも人気の資格です。
特に社会保険労務士を目指す人には、年金アドバイザー3級の問題を把握しておくことは試験を受ける際にかなり有利になります。
年金アドバイザー3級試験は、年金の基本知識の他に、応用知識の理解をすることが求められます。
合格のためには、まずは基本知識をしっかり押さえておくことが重要です。
年金アドバイザーの勉強をする際は、過去問を解くことが必須になります。
基本知識をしっかり叩き込んで、過去問をひたすら解いていきましょう。
ただし、意志が弱い人や初回受験の場合、独学での勉強は厳しい部分があります。
変わりゆく年金事情などに順次対応できるような問題を知るためにも、通信講座を利用しながら最新の情報にも目を向けつつ勉強していくことがおすすめです。
主催団体 | 銀行業務検定協会/検定試験運営センター |
---|---|
会社住所 | 〒162-8464 東京都新宿区市谷本村町3-21 |
コールセンター | 03(3267)4821 |
FAX | 03(3267)4999 |